iphone修理できる女子に救われた
ガラケーをこよなく愛していましたが、周りからの声かけによって気持ちが揺らいでしまい、ついにはiPhoneを購入することになったのは先週の話です。ちまたで話題沸騰中のゲームをインストールして朝方まで遊んだり、SNSで日常が充実しているような投稿を繰り返して自我を保ったりしてiPhoneライフを満喫していました。
会社にも持って行き後輩に自慢していると、急にホームボタンの効きが悪くなってしまったのです。
ちょうど雨が降っていたので湿気が原因だと思って数時間だけ放置していたのですが、一向に状況が良くなりません。
慌て始めていると、背後から女性の声が聞こえてきました。
私の真後ろまで迫って話しかけてきたのは、同僚で社内では不思議キャラで通っている女性です。
仕事のデキる人ですが、勤務中は理解不能な独り言を話していることが多くあります。それもまた彼女の個性だと思って気にしていませんでしたが、さすがの私も急に真後ろから急に声をかけられると驚いてしまいました。
私はいつもドジを踏むので何かやらかしてしまったのだと思いビクビクしていましたが、どうやら彼女にはiPhone修理の腕に覚えがあるようです。他に方法もないので、ホームボタンの不具合復旧のために協力してもらうことになりました。
従業員、一人ひとりに提供されているロッカーのうちの一つが開き、工具箱が確認できました。業務には必要ないのですが、iPhone修理してくれる同僚女性は落ち着くからという理由で会社に持ってきていたのです。
大きな洗濯バサミに二つの吸盤が付いている道具など、実に不思議なものばかりありました。
ガサゴソと工具箱を漁る音が止んだかと思った矢先、iPhoneのホームボタンが登場し、その次には目の前にあったドライバーを彼女が持ち、私のiPhoneを分解していきます。慣れた手つきでiPhoneのボタンが交換されて、最終的には元の姿に戻りました。電源を入れるように彼女に促されたのでその通りにすると、とりあえずは無事に起動することがわかりました。
問題はホームボタンの調子が良くなっているのか否かなので、恐る恐る確認してみると、購入したばかりの頃と同様に反応がとても良くなっていたのです。業者にiPhone修理を依頼しようと考えていたので、本当に助かったと感じています。
見返りとして何も要求されませんでしたが、お礼に5千円相当の商品券を彼女にプレゼントしました。
それから何日か経っていますが、ホームボタンは快調なままです。